Check! Microsoft Teams Live event に OBS からストリーミングする
Prologue
とあるニーズの検証で、Microsoft Teams の Live event でカメラ画像を 1080p で配信できるかを試しました。通常、Live event を Teams を使って配信すると最大解像度が 720p であることがわかり、それだと小さめの文字がつぶれてしまってみにくいため、外部エンコーダとしてOBSでニーズを満たせるか試しました!
フィードがライブになると、サポートされる最大解像度は 720p になります。
なお、Live event 内で画面共有する場合は 1080p で配信できるそうです。
気付きポイント
- Live event permissions が「People and groups」「Org-wide」のみ、外部エンコーダ(OBSなど)を利用できる
- OBS のストリーミング設定では、Steam Key は任意の文字列でよい
Live event を作成する
「Calendar」タブの「New meeting」の右の矢印を開き、「Live event」を選択します。

「New live event」ウィンドウでタイトルや開催時刻などを入力し「Next」ボタンをクリックします。
「Live event permissions」で、「People and groups」または「Org-wide」を選択する。(「Public」では、外部エンコーダは利用できません。)
「How will you produce your live event?」で、「An external app or device」を選択し、「Schedule」ボタンをクリックして、Live event を作成します。

ストリーミングを準備する
作成した Live event に Join します。
プロデューサーの画面で、Source settings が開かれるので、「Secure connection (SSL)」を「ON」に変更し、「Server ingest URL」をコピーします。
「Start setup」ボタンをクリックすることで、サーバーへの接続を解放します。

OBSでの設定
OBSの「Settings」>「Stream」タブを開き、下記を設定します。
- 「Service」で「Custom…」を選択する
- 「Server」に、上記でコピーした Sever ingest URL を設定する
- 「Stream Key」は任意の文字列を入力する(例
123456
など)

「Output」タブを開き、「Output Mode」を Advanced
に変更し、「Steaming」タブで下記を設定します。
- 「Encorder」:
H.264
- 「Profile」:
high
- 「Keyframe Interval」:
2
- 「Rate Control」:
CBR
- 「Bitrate」: 5000 kbps 以下の値

「Video」タブを開き、下図を参考に設定して下さい。なお、今回は 1080p
で配信したいニーズのためこのように指定していますが、推奨値は 720p
です。(下記ドキュメント参照)
なお、「FPS」は 30
でも十分ニーズを満たしました。 60
も試しましたが、わたしのマシンが非力なせいか、スムーズに配信できませんでした。(下記ドキュメントによると 30
が推奨)

Audioは、必要に応じて設定してください。推奨値は下記ドキュメント参照。
ここでの設定は、下記を参考にしました。
配信する
諸々の設定が完了したら、OBSで「Start Streaming」ボタンでストリーミングを開始します。
この時点で、Teams(実態は Microsoft Stream)にストリーミングデータが送信され始めます。
問題なければ、Microsoft Teams のプロデューサー画面の「Start event」ボタンをでストリーミングを開始してください。
配信を停止する
Microsoft Teams のプロデューサー画面で「End event」ボタンを押下し、ストリーミング配信を終了します。
OBSで「Stop streaming」ボタンでストリームデータの送信を終了します。
Epilogue
実は、今回のニーズは Public で公開したいものなので、上記は利用できませんでした。ですが、画像の品質的には良い効果を得られたと思うので、組織内の配信であれば活用できると思います 💡
配信に関しては素人なので、各機器、各入力、出力の解像度など調べることで、とても勉強になりました!普段の開発作業とは一味違ったテックですが、これもまた面白く、またノウハウあれば供したいと思います。